ラジオ番組で「チーフディレクター」という言葉を耳にしたことがあると思います。
「ディレクター」との違いとは?
「そもそも少数精鋭のラジオ番組でチーフディレクターが必要なの?」
と思う方がいると思いますが「チーフディレクター」とは「ディレクターの長」です。
主にワイド番組でしかチーフディレクターは存在しません。
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チーフディレクターがなぜ存在するのか?
ワイド番組ではチーフディレクターが必要
録音番組ではディレクター1人で制作している番組は多いですが、ワイド番組は少数精鋭のラジオでもスタッフの数が多くなります。
月~金のワイド番組で2時間~3時間の番組を、毎日同じディレクターが担当するのは大変ですよね?
なのでワイド番組ではディレクターを統括するチーフディレクターが存在するのです。
チーフディレクターもキューをふる
チーフディレクターはディレクターの管轄をするとともに、自身もキューをふります。
ワイド番組では週の頭の月曜日にキューをふるのが、主にチーフディレクターです。
月曜日の流れを受けて、その後のディレクターは火曜日、水曜日と流れをくみ取って進行していきます。
なので曜日ごとにディレクターの演出方法は違うかもしれませんが、大枠の構想はチーフディレクターが決めます。
チーフディレクターの仕事内容
番組に関わるすべての企画を吸い上げ
チーフディレクターが全ての企画を考えるわけではありません。
週に1回、曜日を担当するディレクターと作家を集めて会議を行います。
※コロナ過ではほぼオンライン会議です。
スペシャルウィークの企画など、会議で挙がった企画案をまとめてプロデューサーへ提出します。
プロデューサーとのやりとりはチーフディレクターが一任
プロデューサーとの番組に関するやりとりをするのは、チーフディレクターが窓口となって行います。
スポンサー要請の企画やパブリシティなどの営業案件は、チーフディレクターに落としこまれて、各ディレクターがキューシートに反映をさせます。
時には損な役回りも?
番組の演出上でのダメ出しはチーフディレクターへと矛先が向かうので、損な役回りかもしれません。
なので、プロデューサーが上司だとすれば、番組スタッフの間にいるチーフディレクターは「中間管理職」をイメージして頂ければと思います。
また、各番組のチーフディレクターだけの番組会議も存在するので、必然的に会議は多くなります。
チーフディレクターとなると、番組の演出一辺倒ではなく、それ以外の収益化や集客化のアイデアも求められるようになってくるでしょう。
チーフディレクターの多数が制作会社の社員
局の社員がほぼプロデューサー
最近では局の社員はほぼプロデューサーで、キューをふる社員は少なくなっています。
なのでチーフディレクターは制作会社の社員です。
ラジオディレクターを目指して放送局へ入社できたとしても、ディレクターになれる確率はものすごく低いです。
それでもラジオディレクターを目指す方は制作会社へ直接入社すると良いでしょう。
下記記事にくわしく書いてありますので、お読みください。
放送局社員がディレクターをつとめる場合は、系列の制作会社へと出向
放送局の社員が番組を担当する場合はプロデューサーか、系列会社の制作会社へディレクターとして社員を出向させています。
しかし局の社員はずっとディレクターでいることはできません。
会社員なので必ず異動があります。
これはテレビ業界も同じだと思いますが、いまや制作力があるのは局の社員ではありません。
ずっとディレクター職を務める制作会社の社員です。
まとめ:ラジオのチーフディレクターは、キャリアがあれば声がかかる
ラジオディレクターを目指している方は、制作会社に入社をしてラジオ制作の経験を積んでいきましょう。
チーフディレクターは主に制作経験があり、キャリアが長い中堅社員がチーフディレクターを任されます。
主に30代~40代といったところでしょうか?
なのでラジオのチーフディレクターは「キャリアがあればいつかは声がかかる役職」ということです。
そもそもワイド番組を担当しなければ縁がありませんしね。
ラジオ番組におけるチーフディレクターは「ディレクターの長」。
ラジオディレクターからステップアップしていきたい方は「制作会社」への入社を目指しましょう。
ラジオディレクターになる方法
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