ラジオ番組でプロデューサーとディレクターと放送作家は誰が何をやっているの?

プロデューサーは「ザギン(銀座)でシースー(寿司)でも食べない?」って言う人でしょ?
ディレクターは何となくわかるけど・・・
作家は台本を書いているだけなの?
それぞれに明確な違いと役割があるのです。
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ラジオ番組でのプロデューサーの役割
番組枠の立案や金額交渉
基本、番組のプロデューサーは放送局の社員です。
番組立案の段階からパーソナリティのキャスティング、出演料や概要をマネジメント事務所に説明するのもプロデューサーの役割。
番組方針など現場スタッフに伝えるのもプロデューサーの役割。
また、番組立ち上げに伴うスタッフのキャスティングも行います。
メインを張るパーソナリティが過去に仕事をしたことがあるディレクターや作家なら、仕事をお願いされるでしょう。
またはマネジメント事務所からディレクターや作家を指名でお願いされる場合もあります。
放送中の役割
これはプロデューサーによってまちまちですが、現場に来る人と来ない人がいるのではないでしょうか?
もちろん番組立ち上げ当初は現場に来ますが、ディレクターに任せる!という考えのプロデューサーも中にはいます。
番組前などはパーソナリティやマネジメント事務所のスタッフなどに顔見せの挨拶。
また、ディレクターに放送前にもろもろの確認などをしながら、事務所マネージャーとコミュニケーションをとるなど、現場が円滑に進むよう、放送中は見学している場合が多いです。
しかし現場での制作には関わりません。
普段の業務
営業サイドからの番組内でのスポンサー案件の調整や、各部署と打ち合わせや調整をするのもプロデューサーの役割。
また、あらゆる番組のプロデューサーをかけもちしていることが多いので、放送以外のイベントなども進めています。
パーソナリティーやマネジメント事務所に大事な話をするときは、まずプロデューサーが話をします。
そして世間のイメージでいう「ザギン(銀座)でシースー(寿司)でも食べない?」みたいなプロデューサーは、コロナ過でなくとも絶滅危惧種だと覚えておいて下さい(笑)
ラジオ番組でのディレクターの役割
番組の制作
番組の演出を一手に引き受けているのがディレクターです。
最近は局の社員がディレクター業務を行うことが少なくなってきました。
ラジオに関していえば、ほとんどのディレクターが制作会社かフリーのディレクターではないでしょうか?
生放送の場合ではキューシートと言われるタイムテーブルを作成します。
くわしくは下記記事をご覧ください。
番組をどんな構成にするのか?
どんな選曲にするのか?
放送中のアクシデントや時間キープなど気の抜けない作業も多く、放送中に業務の指示を出すのがディレクターです。
収録番組では、収録後の編集やパッケージ化もディレクターの責任の元、行われます。
出来上がった番組を検聴して、不適切な表現がないか?OAとして放送できるものなのか?
ディレクターの裁量ですべてが決まります。
普段の業務
プロデューサーと同じく、多くの番組も抱えているディレクターが多いので、生放送・収録・編集・納品やゲストのブッキングなど、普段の業務の内容は多岐に渡ります。
制作費がない番組ではディレクターが作家も兼務して台本も作成します。
その上、GWや年末年始などの特番の企画書の作成など。
ディレクターと企画書は切っても切れない関係です。
アシスタントディレクター(AD)
ディレクターとともに番組を制作するのがADの役割です。
入社したばかりの社員などは、ディレクターの後ろで教えられながら業務を行います。
放送前は番組で流すCDの準備や、必要なキューシートや台本のコピーなど、ディレクターからの指示で動きます。
生放送中でもディレクターとともに時間キープや交通情報、電話出演ゲストへの連絡、放送で使用する音素材の送出など。
一通りの仕事や流れを覚えたら、ある日ディレクターとしてデビューする日がやってきます。
ラジオ番組での放送作家の役割
番組台本の作成
よく番組で出演者以外の笑い声が聴こえてくることがありませんか?
あの声は放送作家です。
こちらも個人事業主として仕事をしている作家がほとんどなので、会社員の作家はほぼ皆無。
もともとラジオ好きでハガキ職人として番組へ投稿していた方も多いです。
基本、プロデューサーやディレクターに仕事をふられない限りは仕事が入ってきません。
作家の仕事はディレクターと構成を打ち合わせながら、台本を作成します。
全体のタイムテーブルを作成するのがディレクターで、コーナーごとのゾーンを文章化していくのが作家の仕事といえばわかりやすいかと思います。
普段の業務
番組会議でのネタ出しや企画をディレクターとすりあわせます。
そしてディレクターから渡されたキューシート(進行表)を元に台本を作成。
生番組によってはメイン作家がブースの中に入り、サブ作家がパソコンからメールをプリントアウトして選別やリライトをしています。
ブースの中ではパーソナリティに読ませるメールなどを手渡して放送で読ませたりなど。
また、放送中に番組プレゼントの当選者を発表するために、当選者も選んでいます。
下記、当選率がアップする参考にしてみて下さい。
作家はパーソナリティからの信頼が厚くなれば、他局の番組の作家を依頼されたりすることもあります。
長年やると自然に仕事の幅が広がり、抱えきれないほど仕事が増えるでしょう。
ラジオ番組は一つのチーム。少数精鋭なのが最大の武器
ラジオのスタッフは少数精鋭で番組を制作するので役割は明確。
テレビと違って大規模な予算があるわけでもありませんし、ただでさえコロナ過の中で広告収入は減る一方。
少人数だからこそ、パーソナリティとの付き合いや信頼も厚くなります。
新型コロナウイルス感染拡大の影響で、自宅にいる時間が増えた方も多く、改めてラジオを聴く方が増加しています。
首都圏民放ラジオ局5社全体の週別の平均聴取人数(1分当たりのラジオ聴取人数の推計値)をみると、2月3日の週から3月23日の週までは80万人前後で緩やかに増加した。3月30日の週以降になるとさらに増えて、4月20日の週は約90万人となった。ゴールデンウイークの週は平均聴取人数が小幅に減少したが、5月11日の週、18日の週、25日の週は86万人以上の規模を維持した。(引用元:日本経済新聞)
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音声だけのメディアは映像がない分、聴いていて親近感が湧くはずです。
また、下記記事では誰でも自由に「声」だけで配信出来るライブ配信アプリを特集しています。
リアルタイム配信や録音配信など、それぞれ特徴があるので、ぜひ試してみてください。
いきなり配信は抵抗があると思いますので、まずリスナーとして視聴しながら、あなたのラジオ配信の参考にしてみて下さい。
ラジオ番組のパーソナリティは『リスナーの皆さん!』ではなく『ラジオの前のあなた』と、たった一人のあなたに話しかけています。
プロデューサーもディレクターも放送作家も、役割は違えど『あなただけ』に制作しているのです。
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