コロナ過でradikoの利用者が急増したラジオ業界。
かつてのように広告での営業収入が見込めない今、放送各局では独自の音声コンテンツを構築しています。
地上波のラジオ放送だけでは事業として継続できない中、さらなる巻き返しをすることができるのでしょうか?
放送局によっては企業とタイアップした音声配信にも取り組み、独自アプリもスタートさせています。
その独自アプリにはどんなものがあるのでしょうか?
米国ではポッドキャストが大人気!
eMarketerは、米国のポッドキャスト聴取状況に関する調査結果を発表した。2021年の月間リスナー数は、Spotifyが2820万人、Appleの2800万人と予想しており、Spotifyが初めてAppleを上回ると見込む。
米国で1カ月に1回はポッドキャストを聴くという月間リスナー数について、2021年は合計1億1780万人で、前年比10.1%増という。この人数は、音楽といった何らかのデジタル音声サービスを利用する月間リスナー全体の53.9%を占めるもので、50%超になるのも2021年が初めてだそうだ。ポッドキャスト聴取者は今後も増え、2024年には60.9%に達するとみる。(出典:CNET Japan)
引用の記事にもあるように、米国では2024年にはポッドキャスト聴取者が60.9%に達するとみられるほど、音声サービスが日常になっています。
12歳以上の米国民を対象とするこの調査で、デジタルラジオやAM/FMのストリーミング、ポッドキャスト、音楽サービスなどのオンラインオーディオを利用する人の割合は、68%で頭打ちとなったことが示された。しかし、その中で大きな勝者の一つと言えるのが、ポッドキャストだ。
ポッドキャストの月間リスナー数は右肩上がりに上昇し、利用者の割合は、2020年の37%から41%に増えた。年代別では、12〜34歳の増加が最も大きく、この年齢層の半数以上がポッドキャストを定期的に聴取している(35〜54歳は約40%で、横ばいが続いている)。(出典:Forbes JAPAN)
米国では41%がポッドキャストを利用しています。
日本での広告収入の急成長予測
日本国内でもデジタルインファクトの調べにより年々デジタル音声広告の市場が拡大していくことが予想されています。
2020 年のデジタル音声広告市場規模は前年から229%成長し、16 億円規模へ。さらに2022年以降急速な市場拡大が進み、2025年には420億円規模になると見込まれています。
このように日本でも今後のさらなる成長が期待できます。(出典元:otonal)
グラフを見ていただくとわかるように、デジタル音声広告市場の拡大を右肩上がりで予測しています。
日本ではまだ市場は小さいですが、さらに身近な時代が、すぐそこまできています。
実はすでに独自アプリで音声配信をスタートさせている放送局もあるのです。
ラジオ局の音声配信、独自アプリ一覧
AuDee(オーディー) ジャパンエフエムネットワーク
AuDeeとはTOKYO FMとジャパンエフエムネットワークが(JFNC)がスタートさせたオーディオコンテンツです。
アーティストの未発表ライブ音源やスタジオ生演奏音源なども聴ける音楽コンテンツ。
また、話題になったのが企業とのタイアップ。
こちらはAuDeeが配信のラジオドラマですが、あの牛めしの松屋のメニューが登場して、CMとは違った見せ方聴かせ方をしているのです。
TOKYO FMさんとコラボして松屋のラジオドラマ作っちゃいました
中身は聞いてみてのお楽しみ色んなメニューが登場しますWEBサイトからいつでも聞けますよ是非、感想教えてね
※なるべくお一人で聞いて下さい詳しくはこちらhttps://t.co/ipZLbBhFWO#tokyofm#AuDee#劇団松屋 pic.twitter.com/GsTXYiriIP
— 【公式】松屋@今年は丑年&松屋55周年&春のうなぎ祭り開催中 (@matsuya_foods) August 5, 2020
音声配信でこんな仕掛けができるなんて素晴らしいですよね!
ラジオと企業のタイアップで非常に面白い取り組みでした。
今後はこういった配信も広告収入の柱になりそうです。
SPINEAR(スピナー) J-WAVE
J-WAVEは2020年4月7日、デジタル音声コンテンツ配信サービス「SPINEAR(スピナー)」のベータ版サービスを同日に開始したと発表した。子会社のJAVEを通じて提供する。
SPINEARでは、世界中の音声ドラマやドキュメンタリー、コメディー、ニュースに加え、独自制作したオリジナル音声コンテンツも順次提供する。まず、サウンドドラマ「THE PARANORMAL TELLER」など3タイトルのオリジナル音声コンテンツについて同日から配信を始めた。
これらのコンテンツは無料で聴取できる。J-WAVEは「SPINEARでは今後も音声コンテンツを無料で提供する予定」とする。音声コンテンツはSPINEARのWebサイトのほか、「Apple Podcasts」「Google Podcasts」「Spotify」などのサービスでも順次聴取できるようにする。(出典元:日経XTECH)
SPINERはJ-WAVEがスタートさせたオリジナル音声コンテンツ。
SPINERのWebサイトのほか「Apple Podcasts」「Google Podcasts」「Spotify」で聴くことができます。
先日『第2回ポッドキャストアワード』が開催されました。
優良なPodcastコンテンツを発掘して応援する日本初の大規模アワードで、今回が第2回の開催でしたが、大賞に選ばれたのがこちら。
SPINERから『味な副音声』が大賞を受賞しました。
味な副音声 ~voice of food~ | SPINEAR (スピナー)
『味な副音声~voice of food~』はフードエッセイストの平野紗季子がお届けするポッドキャスト。
食に対する新しい切り口で紹介しています。
音声を聴きながら登場する料理を実際に食べてみると、おいしく感じられると評判。
まさに新しいジャンルですよね?
poddog(ポッドドッグ) ニッポン放送
poddog -ポッドドッグ- #話題のポッドキャストが見つかる
poddogはニッポン放送が展開するポッドキャストアプリ。
過去のアーカイブが多く、オールナイトニッポンリスナーにはうれしい内容になっています。
メリットの一つに、エピソードのタグ付け機能があるところです。
タグ付けをすれば、誰かがつけたタグをきっかけに、新しい番組を見つけることができます。
poddog -ポッドドッグ- #話題のポッドキャストが見つかる
ニッポン放送はこういたタグの使い方が非常にうまい印象です。
深夜のオールナイトニッポンの番組Twitterのハッシュタグが早朝まで残っていると、イヤでも盛り上がっていたんだろうな?と印象を与えることができますしね!
まとめ:音声配信は個人でも収益をあげる時代へと突入
ラジオの放送局が次々と独自の音声プラットフォームを開拓しているように、音声配信の時代が必ずきます。
現に個人での音声配信で実際に収益を挙げている方たちも続々と現れています。
音声配信はYouTubeのように制作コストもかかりません。
何ならスマホだけで完結します。
今から副業で始めてみてはいかがでしょうか?
まず始めてみる。
今やYouTuberって珍しくもなんともないですよね?
逆に始めたのが早かった人がずっと先行者利益を得ています。
個人での音声配信、あなたも先行者になりませんか?
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