ラジオディレクターの生命線の一つにストップウォッチを持っているかどうか?生放送の必需品です。
ラジオディレクターのほぼ全員が持っていると言ってもよいのが、SEIKO社のサウンドプロデューサー。
実はこれ、その昔、ラジオディレクターからの要望で製造した経緯があるとか?
時間を足すことや時間を引くことはもちろんのこと、120秒を2分に置き換えてくれたり、パンクしないデッド時間も導きだしてくれる優れものなんです。
これ一つ持っておけば、番組制作の時間はお任せです。
しかも電池の持ちが異常に良いです。

液晶が薄くなってきたら電池交換のタイミングなので、大手家電量販店に売っている電池を買ってきて、自分でドライバーを使って電池交換できてしまいます。
もしラジオやテレビの仕事でもそうですが、時間を管理する仕事は、こちらの「SEIKO サウンドプロデューサー」を選択すれば間違いありません。
テレビもラジオも時間計算はつきものです。
確実に出さなければいけないCMや提供クレジット、それらを逆算して時間を出していきます。
オープニングは何分、曲は何分、中継コーナーは何分、パブリシティの時間は何分、天気・交通情報、ニュースは何分など。
全ての時間を書き込んだものが台本とは別のキューシートと呼ばれる進行表です。
キューシートはどの時間にどんなことをやるか?という事が書かれているシートなので、台本とは別にディレクターが作成します。
だいたいA4・1枚で30分、2時間番組ならA4・4枚ほど。時間が長い番組であれば、もっと枚数は増えます。
そしてディレクターの時間計算方法ですが、大体のコーナーの後には曲を選曲。
例えばオープニングでおしたらオープニング後の曲をカット。
どうしてもかけたい曲は必ず押さないように時間配分し、最初からCMとCMの間にメールゾーンでクッションをつくります。
また、CMとCMの間にジングルだけを打って連打する場合もあります。
時間が危ない場合、デッド時間も計算します。
あとCMが何本?で何分必要か?
エンディングの中身が30秒あれば大丈夫など。
ADも計算しますが、ディレクターが全て計算できた方が楽です。
どうしてもトークが盛り上がってしまい、CMに行くタイミングがなさそうな時は笑いのてっぺんでジングルを打って、CMに行くなどの演出もやります。
その方が面白い番組をやっているんだなとリスナーに印象付けができるからです。
いずれにせよどんなに面白い企画や演出を考えても、時間内に全ておさめなければ意味がありません。
極論、面白いコーナーと放送事故、天秤にかけてどっちをとるの?ってなりますから。